11月放送分

北浜街道(4)三沢 (2003年11月1日放送分)

 北浜街道は太平洋伝いの街道です。街道の沿線には野口貝塚があり、遮光器土偶や朱塗りの土器から縄文の信仰を偲ばせています。ここに、南部藩領最大の牧場「木崎野の牧」がありました。また、明治5年には斗南藩少参事・廣澤安任によってわが国初めての洋式牧場が開かれました。北浜街道は馬産地の道でもあったのです。先人記念館では三沢の開拓の軌跡を学ぶことができます。
  北浜街道から分かれた国道338号線は、太平洋沿いを南下する快適な道路になっています。


北浜街道(5)百石・下田 (2003年11月8日放送分)

 北浜街道は、八戸藩と盛岡藩の藩境から太平洋を北上します。百石の豪農・山三三浦家の儀助によって、百石の産土さま、若宮八幡宮や法運寺などが勧請されました。法運寺は文字の読めない庶民が般若新経を唱えるための「盲心経」を配っていました。毎年8月には開墓と同時に「いたこの口寄せ」が行われています。
 かつての北浜街道は、ほぼ現在の国道338号線にあたります。「第二みちのく有料道路」と「みちのく有料道路」の間の三沢、天間林が高規格道路でつながれば、青森市と八戸市が1時間程度で結ばれ、地域間の交流や物流の活性化が期待されます。


下之切街道(1)市浦  (2003年11月15日放送分)

 十三から岩木川沿いを遡って藤崎・弘前に至る道が下之切街道です。この街道には、10世紀から11世紀にかけて日本海や岩木川の水運にかかわった福島城の城址があります。船着場を持ち、62万平方メートルに及ぶ広大な遺跡です。中世には、日吉神社などの宗教施設が立ち並びました。
 下之切街道は、現在の国道339号線にあたります。相内や太田の集落を通る狭い道でしたが、バイパス整備された現在はドライバーに快適な走行を提供しています。


下之切街道(3)中里・金木 (2003年11月22日放送分)

 下之切街道は、岩木川の西を今泉〜中里〜川倉〜金木と進みます。道と平行する岩木川は、かつての水運の要で「十三小廻し」の船が行き来していました。藩の御蔵があった富野の深砂大権現に奉納されている「船絵馬」は、小廻し船の安全を祈願してつくられたものです。金木も米や木材が集まる川湊として賑わっていました。
 下之切街道は、金木の市街までは現在の国道339、金木以南は県道36号線・34号線にあたります。旧道は集落の中を通る、折れ曲がった細い道でしたが、現在ではバイパス整備され、集落をほぼ直線で走ることができます。

 

北浜街道(3)五所川原 (2003年11月29日放送分)

 下之切通りは、市浦〜中里〜金木から五所川原の飯詰〜原子〜高野へ抜ける道です。飯詰は、この街道きっての古い街です。京でつくられたという長円寺の梵鐘は若狭小浜から北前船に積まれたものの、十三沖で沈んだという伝説をもっています。五所川原は川湊の役目を担っていたことから、商人の街として繁栄していました。
 下之切通りに平行して、五所川原を通り飯詰から藤崎までの岩木川に沿った脇街道が、現在の国道339号線です。国道101号線の湊地区では道を拡幅する工事が進められており、五所川原北バイパスが完成すれば、西北津軽から高速道路交通網へのアクセスが便利になります。